あなたは悪くありません。どんな状況であっても、相手が誰であっても、あなたが何をしたか、しなかったかにかかわらず、性暴力は決して被害を受けた人のせいではありません。

このページでは、健康を守るために実際にできることを、特にHIVを中心に説明します。ご自身のペースで読み進めてください。

被害が72時間以内だった場合は、今すぐ受診してください。曝露後予防(PEP)は、HIV感染を防ぐことができる28日間の服薬です。72時間以内に始める必要があり、24時間以内に始めると最も効果的です。救急外来または性暴力被害者の支援機関に行ってください。信頼できる人に付き添ってもらうこともできます。

どこに行けばよいか

  • 救急外来:時間を問わず受診でき、PEPを始めることも、けがの治療もできます。
  • 性暴力被害者の専門支援機関(ある地域の場合):英国では、性暴力被害者支援センター(SARC)と呼ばれます。米国では、性暴力被害者の診察を専門とする看護師がいるかどうか尋ねてください。米国疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインは、可能な場合はこうした看護師に関わってもらうことを推奨しています。
  • 性感染症クリニックやかかりつけ医(今日中に診てもらえる場合)

医療機関を受診しても、何かをしなければならなくなるわけではありません。英国の国民保健サービス(NHS)は、望まなければ被害を警察に届け出る必要はないとしています。考えている間に証拠採取のための診察を受けて、証拠を保管しておくこともできます。そもそも診察を受けるかどうかも、ご自身で決めてかまいません。

証拠を残すことを考えている場合、NHSは、すぐに体を洗ったり着替えたりしないよう勧めています。でも、すでにそうしていてもかまいません。それでも受診してください。

受けられるケア

それぞれについて、受けるか受けないかを選べます。いつでも質問してかまいません。

  • HIVを防ぐPEP:CDCのガイドラインは、HIV感染のリスクが大きい場合、被害後のケアの一環としてPEPを提供すべきだとしています。28日間、毎日服用します。話したくないことまで話す必要はありませんが、時間と接触の種類がわかると、医師が判断しやすくなります。
  • 緊急避妊薬(妊娠の可能性がある場合):同じ受診のときに相談してください。
  • ほかの感染症:CDCは、クラミジアと淋菌感染症、女性の場合はトリコモナスも予防するための治療を推奨しています。B型肝炎のワクチンや、適している場合はヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンの接種を勧められることもあります。
  • けがの手当て(まだ気づいていないけがも含めて)
  • 検査:最初のHIV検査と、希望すればほかの感染症の検査も受けられます。

費用について

費用のために助けを求めるのをためらう必要はありません。CDCによると、性暴力のあとにPEPを処方された場合、薬代や診療費の一部または全額の払い戻しを受けられることがあります。米国では、被害を警察に届け出た人は、犯罪被害者補償制度を通じて医療費の払い戻しを受けられる場合があると、CDCのガイドラインに記されています。お住まいの地域で何が利用できるか、スタッフに尋ねてください。

フォローアップ

PEPを服用した場合は、被害から約4〜6週間後と12週間後にHIV検査を受ける予定を立ててください。12週間後の結果が陰性なら、HIV感染は否定できます。その後の数週間に発熱、発疹、のどの痛み、リンパ節の腫れが出た場合は、医療機関に連絡してHIV検査を受けたいと伝えてください。検査の時期については週ごとのHIV検査の正確さで説明しています。

すでに72時間を過ぎている場合、PEPは推奨されませんが、検査、性感染症のケア、支援は引き続き大切です。72時間を過ぎた場合をご覧ください。

支援

被害のあとに、こう感じるべきという正解はありません。何も感じられなくなる人もいれば、気持ちに押しつぶされそうになる人もいて、感情は日によって変わることもあります。ひとりで抱え込む必要はありません。

  • 性暴力被害の相談ホットラインでは、話を聞いてもらえます。米国では、CDCのガイドラインが性暴力被害者支援団体RAINNを紹介しています。イングランドとウェールズでは、NHSが支援団体Rape Crisisを挙げています。
  • 病院やクリニックのスタッフ:受診の間あなたを支え、届け出を含めた選択肢を説明してくれる人がいるかどうか尋ねてください。
  • 信頼できる人:友人や家族に受診に付き添ってもらうこともできます。

結果を待つ間、HIVへの心配が重くのしかかっているときは、HIVへの不安と向き合うが役に立つかもしれません。

今すべきこと

  1. 危険な状況にある場合は、安全な場所に移動し、お住まいの地域の緊急通報番号に電話してください。
  2. 72時間以内だった場合は、今すぐ受診し、PEPについて相談してください。
  3. 同じ受診のときに、緊急避妊薬と性感染症の治療について相談してください。
  4. 届け出るかどうかは、ご自身のタイミングで決めてください。どちらを選んでも医療を受けられます。
  5. ホットライン、支援員、信頼できる人に支援を求めてください。