曝露から72時間以内ですか?今検査を受けても、その曝露についてはまだ何もわかりません。相手がHIV陽性で有効な治療を受けていない場合、または相手のHIVの状態がわからない場合は、今日中に曝露後予防(PEP)について相談してください。PEPは72時間以内に始める必要があり、できれば24時間以内が理想です。PEPの受け方
時期が重要な理由
HIV検査はどれも、感染後に体またはウイルスがつくり出すものを調べます。それが検査で見つけられる量に達するまでには時間がかかります。それまでは、HIVに感染していても検査結果が陰性になることがあります。この期間がウインドウ期で、長さは検査の種類ごとに異なります。
つまり、本当に問うべきなのは「この検査はどのくらい正確か」ではありません。検査のウインドウ期が過ぎていれば、陰性結果は確定的です。問うべきなのは「検査を受けたとき、その検査のウインドウ期のどのあたりにいたか」です。
週ごと・検査ごとの目安
「早すぎる」は、その検査ではまだHIVを検出できず、陰性結果がこの曝露について何も教えてくれないことを意味します。「ウインドウ期内」は、陰性結果は安心材料になるものの、最終的なものではないことを意味します。「確定的」は、その後に新たな曝露がなければ、陰性結果によってその曝露によるHIV感染を否定できることを意味します。
| 曝露後 | NAT | 抗原抗体検査(静脈採血) | 迅速抗原抗体検査(指先採血) | 抗体検査(ほとんどの自己検査を含む) |
|---|---|---|---|---|
| 1週目(7日目) | 早すぎる | 早すぎる | 早すぎる | 早すぎる |
| 2週目(14日目) | ウインドウ期内 | 早すぎる | 早すぎる | 早すぎる |
| 3週目(21日目) | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 | 早すぎる |
| 4週目(28日目) | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 |
| 6週目(42日目) | 確定的 | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 |
| 8週目(56日目) | 確定的 | 確定的 | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 |
| 12週目(84日目) | 確定的 | 確定的 | ウインドウ期内 | ウインドウ期内 |
| 90日目以降 | 確定的 | 確定的 | 確定的 | 確定的 |
計算ツールでは、米国疾病予防管理センター(CDC)による次のウインドウ期を使っています。
| 検査 | HIVを検出できる時期 | 陰性が確定する時期 |
|---|---|---|
| 核酸増幅検査(NAT/RNA) | 10日目 | 33日目 |
| 抗原抗体検査(第4世代、静脈採血) | 18日目 | 45日目 |
| 迅速抗原抗体検査(指先採血) | 18日目 | 90日目 |
| 抗体検査(ほとんどの迅速検査と自己検査) | 23日目 | 90日目 |
陰性の検査結果で推定値はどう下がるか
ここでは、ある例を順に計算してみます。例に使うのは最もリスクの高い性行為で、HIV陽性で治療を受けていない相手と、コンドームなしのアナルセックスで挿入される側になった1回の行為です。検査を受ける前の推定値は1.4%(約72分の1)です。
陰性の結果が出るとこの数値は変わり、検査の時期が遅いほど大きく変わります。
- 1週目、どの検査でも:変わりません。どの検査でもHIVを検出するにはまだ早すぎます。
- 2週目、NATが陰性:0.51%(約200分の1)
- 3週目、抗原抗体検査(静脈採血)が陰性:0.7%(約140分の1)
- 4週目、抗原抗体検査(静脈採血)が陰性:0.18%(約540分の1)
- 6週目、抗原抗体検査(静脈採血)が陰性:0.012%(約8,000分の1)
- 45日目、抗原抗体検査(静脈採血)が陰性:0.0014%(約71,000分の1)で、確定的な結果です
- 8週目、自己検査(抗体検査)が陰性:0.097%(約1,000分の1)
- 12週目、自己検査(抗体検査)が陰性:0.011%(約9,000分の1)
- 90日目、自己検査(抗体検査)が陰性:0.0014%(約71,000分の1)で、確定的な結果です
このモデルは、意図的に慎重に作られています。各ウインドウ期の始まりの時点ではほとんどの感染をまだ検出できないと仮定しているため、早い時期の陰性結果の重みは、実際より小さく見積もられている可能性があります。しくみは計算方法のページで説明しています。
ほとんどの曝露は、これよりずっと低いリスクから始まります。米国で、HIV陽性かどうかわからない女性とコンドームなしの膣性交を1回した男性の場合、推定値は<0.0001%(約1,500,000分の1)です。4週目に検査機関での検査が陰性なら、<0.0001%(約11,000,000分の1)になります。
早く結果を知りたいときの検査の選び方
- できるだけ早く結果を知りたいですか?NATは10日目ごろからHIVを検出できますが、費用が高く、どこでも受けられるわけではありません。
- 総合的に最もよい選択:静脈から採血する抗原抗体検査です。広く受けられ、45日目から確定的な結果が得られます。
- 自己検査を使いますか?ほとんどは抗体検査です。役に立ちますが、確定的になるのは90日目からです。詳しくはHIV自己検査をご覧ください。
気持ちを落ち着かせるのに役立つなら、早めに検査を受けてもかまいません。その場合は、その検査のウインドウ期が終わった後にフォローアップ検査を受ける予定を立ててください。
PEPを服用した場合
PEPを服用すると、検査の計画が変わることがあります。医師が示すスケジュールに従ってください。CDCは、曝露から約4〜6週間後と12週間後にHIV検査を受けることを推奨しています。
今すべきこと
- 曝露から72時間たっていなければ、検査のことを考える前にPEPについて相談してください。
- 時期を確認してください。曝露からの日数を数え、上の表でどこにあたるかを確かめてください。
- 意味のある結果が得られる時期に検査を受けてください。できれば3週目ごろ以降に、抗原抗体検査(静脈採血)で受けるのが理想です。
- 最初の検査がウインドウ期内だった場合は、ウインドウ期が終わってから再検査してください。ウインドウ期が終わった後の陰性結果は、その後新たな曝露がなければ、この曝露でHIVに感染しなかったことを意味します。
- 陽性または反応ありの結果が出た場合は、検査機関でのフォローアップ検査が必要です。詳しくは陽性の結果が出たらをご覧ください。