まずは深呼吸を

陽性(反応あり)の結果が出るのは、怖いことです。ショックや恐怖を感じたり、感覚がまひしたようになったりすることがありますが、どれも自然な反応です。まず、2つのことを知っておくと役に立ちます。迅速検査や自己検査で1回反応ありと出ただけでは、診断ではありません。そして、HIV感染が確定したとしても、今では治療でコントロールできる病気です。

反応ありと確定の違い

迅速検査や自己検査の場合、反応ありの結果は、HIVに感染している可能性があることを意味します。確定するには、検査機関での確認検査が必要です。医療機関や性感染症クリニックに行き、結果を伝えてください。できるだけ先延ばしにしないでください。

医療機関や検査機関で検査を受けた場合、通常は同じ血液検体で確認検査も行われるため、結果を聞いた時点ですでに確定していることがあります。わからない場合は、担当の医師に確認してください。

確認検査でも陽性であれば、HIVに感染しています。HIV検査で陽性になっても、エイズを発症しているという意味ではありません。

結果がはっきりするまでは、コンドームを使うか性行為を控えるのが賢明です。そうすれば、感染が確定した場合に、相手にHIVをうつすリスクを避けられます。

治療の開始

HIV治療は抗HIV療法(ART)と呼ばれます。薬を使って、体内のHIVの量を減らす治療です。米国疾病予防管理センター(CDC)は、診断後できるだけ早く治療を始めることを推奨しています。

治療でHIVが完治するわけではありませんが、効果は非常に高いものです。CDCによると、治療を受けているHIV陽性の人は、長く健康に暮らすことができます。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、2023年には世界で治療を受けている人の93%でウイルス量が抑えられていました。

HIV診療を担当する医師を中心に、HIVに詳しい医療チームが治療の管理を手伝ってくれます。米国では、地域のヘルスセンターやRyan White HIV/AIDS Programの医療機関が、治療と支援を受ける手助けをしてくれます。

U=U:検出されない=感染しない

治療によって、血液中のHIVの量(ウイルス量)が下がります。ウイルス量が検出限界値未満(1ミリリットルあたり200コピー未満)に保たれていれば、性的パートナーにHIVをうつすことはありません。そこに達するまでには、最長6か月の治療が必要なことがあります。注射針の共用についてはこのことが確立していないため、注射をする場合は引き続き新しい器具を使ってください。詳しくはU=U:検出されない=感染しないをご覧ください。

パートナーへの告知

最近の性的パートナーや、注射針を共用した相手にも検査を受けてもらえるよう、知らせてください。伝え方は選べます。

  • 自分で伝える:直接会う、電話、メッセージなどの方法があります。
  • 保健当局に依頼する:米国では、保健当局によるパートナー通知サービス(Partner Services)と呼ばれることが多いものです。このサービスでは、パートナーへの検査、カウンセリング、ほかの窓口の紹介も行っています。

相手の曝露が72時間以内であれば、曝露後予防(PEP)を受けられる可能性があるため、早く伝えてください。PEPは72時間以内に始める必要があります。

友人や家族、職場にHIVの状態を伝えるかどうかは、別の選択です。ご自身のペースで、ご自身で決めてかまいません。

支援の受け方

ひとりで抱え込む必要はありません。担当の医師、ソーシャルワーカー、ケースマネージャーが、地域のサポートグループや心のケアにつないでくれます。HIVとともに生きるほかの人と話すことが助けになると感じる人も多くいます。気持ちが追いつかないときは、HIVへの不安と向き合うで相談先を確認してください。米国では、いつでも988(自殺・危機ライフライン)に電話またはテキストメッセージで連絡できます。

今すべきこと

  1. 迅速検査や自己検査で出た結果であれば、確認検査を受けてください。
  2. 医療機関やHIV診療を行う医師に受診の予約を入れてください。米国では、gettested.cdc.govでサービスを探せます。
  3. 結果がわかるまで、また感染が確定した場合はウイルス量が検出限界値未満になるまで、コンドームを使うか性行為を控えてください。
  4. HIV感染が確定したら、できるだけ早く治療を始めてください。
  5. 自分で、またはパートナー通知サービスを通じて、最近のパートナーに知らせてください。
  6. 信頼できる人や専門家に支援を求めてください。

パートナーが最近の曝露による自分のリスクを知りたい場合は、計算ツールで推定値を出せます。